エンスウィート、原点に立ち返り伸び

2016/04/21 06:46 更新


 レナウンはレディスブランド「エンスウィート」の売り上げが順調に伸びている。ブランドの基本であるカジュアルに再度立ち返ったことが実った。SCなどにも販路を広げていく。

 同ブランドの16年2月期売り上げ(プロパー販売)は上期が前年同期比5%増、下期が4%増だった。企画の内容がオンシーン対応まで広がり、特徴が薄れていたのを改め、昨春物企画でオケージョン対応を除いてオン企画をやめ、フレンチカジュアルの基本に立ち返った。テイストを絞ったことで主軸アイテムが明確にでき、ニット、パンツが好調に推移した。

 昨秋冬はニットではプルオーバーのほか、ロングカーディガンが活発に売れた。ガウチョパンツの動きも目立った。アウターもダウンベスト、コーディガン、ダッフルダウンが売れた。コーディガン、ガウチョパンツは3回追加して売り切った。消化率も大きく向上した。

 16年2月期は、1月までは毎月、前年実績を上回った。2月は売り上げを落としたがその後復調し、4月に入って好調だ。1月はオケージョン用途のセットアップが良く、3月以降は仏テキスタイルメーカーのレ・トワール・デュ・ソレイユとの協業ボーダーニットも人気だ。

 ロングカーディガンやコーディガン、1枚仕立てのローゲージニットなどニットが幅広く動いている。ガウチョパンツも依然として売れ行きが良い。Gジャンも浮上した。4月に入ってリネンニットを投入、店頭でフェアを実施し、売り上げを押し上げている。

 主販路は百貨店で現在、149店(イレギュラーサイズを含む)。3月にゆめタウン高松にコーナーを出した。既存店のない地域のSCやGMS(総合小売業)にもテナント出店やコーナー展開を進めていく。

昨年に続き今春も勢いのあるガウチョパンツ



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