革小物「ラルコバレーノ」 清澄白河に初の路面店

2020/06/24 06:26 更新


 革製品・雑貨企画卸のエンメ(東京、森川正大社長)は東京・清澄白河に革小物ブランド「ラルコバレーノ」の初の直営路面店を開設した。全てのアイテム、カラーを揃え、EC限定モデルやクロコダイルなど、特別仕様の商品を加えて販売する。

 同ブランドは森川社長が企画し、イタリアの委託専用工場で生産する。オールレザー、ハンドメイドの品質に加え、デザイン性、機能性が大手セレクトショップや百貨店で高く評価されている。08年の会社設立以降、売り上げ、収益を拡大してきた。

 ストック場を併設した店舗は約60平方メートルで、そのうち売り場面積が約40平方メートル。外観、内装ともに白をベースに、財布など革小物を陳列する。全ての扱い商品を揃えたことで、デザインやカラーの組み合わせなど比較購買しやすくした。例えばスマートミニウォレットは全16色が揃う。オンラインストア限定モデルやクロコダイル、リザードなどエキゾチックレザーの製品を触って見ることができる。平均単価はスマートウォレット・キーケースなど2万円台後半~3万円台。

オールレザー、ハンドメイドの高品質な革小物をリーズナブルに提供「ラルコバレーノ」

 セレクトショップや百貨店の卸売りだけでなく、ECがここ数年伸びている。インフルエンサーと連携したインスタグラムなどSNSでの洗練されたデザイン、色使いのアピールや、EC上で製品の使い方を紹介する動画コンテンツの発信を通して新規顧客を獲得する。当初は男性向けが主力だったが、現在は女性客の購買が逆転している。

 同社は18年に専門商社の豊島の傘下に入ったが、従来の経営体制を継続している。エンメのデザイン力や企画力、高品質な物作りを支えるイタリアでの生産ネットワークを生かした新規・成長事業の開発、育成に力を入れる。

全アイテム、カラーを揃えた


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