エレメントルール 来秋から新ブランド「エジック」

2019/11/26 06:28 更新


 アダストリア子会社のエレメントルールは、モードベーシックなレディスブランド「エジック」を20年秋に発売し、ファッションビル・駅ビルなどへの出店を進める。ファッションビルと百貨店で買い回りする20代後半~30代女性のオンシーンを狙って、白と黒を軸にしたモノトーンスタイル、品質と価格のバランスのとれた服・アクセサリーを提案する。

 新ブランドは、普遍的な白黒モノトーンスタイルを、低価格ファッションから百貨店のコスメ・ファッションを感度よく選ぶ20~30代に向けて販売する。30~40代向けカジュアルブランド「バンヤードストーム」が好調な中で、ブランドに将来接触する潜在客層に向け、品質と価格のバランスを体感してもらい、商品の質への感度を育てていく。着こなしのレベルが求められるモノトーンのスタイリングで、ブランドの存在感と認知を作る。

モノトーンのスタイリングで駅ビルなどに出店を進める

 クリエイティブディレクターには、有力レディスブランド、店舗プロデュースを手掛けた経験を持つスタイリストの小山田早織さんを迎えた。「品質と価格バリュー」を強みに据え、生地選び、デザインから販売までのリードタイムを6カ月と長くとる。販売・マーケティングはSNSを使って、スカートとニットトップ軸のスタイリング、抜け感のある着こなしと旬のシルエット、アクセサリー使いで、「モノトーンへの憧れをかなえ、ハンサムすぎない、洗練された女性像」(小山田さん)のイメージを構築する。

 月30~40型を展開し、シーン別での商品構成は、オンが55%、オフ45%。価格はバンヤードストームより低く設定。平均価格はカットソー4990円、パンツ8990円、コート1万9900円で、客単価1万2000円を想定する。

 出店立地はファッションビル・駅ビルで、標準売り場面積は約83平方メートルを予定。将来的には40店規模へ広げる考え。

 このほど来秋冬物商品の展示会を開いた。構想から2年かけており、すでに3回サンプルを作り直した。「物作りに重きを置く。これからはSNS発信だけではなく、納得のいく商品作りが重要」(中島健太バンヤードストーム営業部長)とする。

「エジックは物作り重視で、新しいブランディングをしていきたい」と話すクリエイティブディレクターの小山田早織さん(左)と中島健太バンヤードストーム営業部長


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