エレメントルールの主力ブランドの24年春夏は、ジャケットなどマニッシュなアイテムに、ラッフルやフリルで甘さを程良く足したブラウスやドレスが揃う。凛(りん)とした女性のイメージだ。デニムのパンツやジャケットにも注目。素材はリネンやシアーが目立つ。
(関麻生衣)
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シアーを程良く
「旅」をテーマに掲げる「カレンソロジー」は、インドのパワフルさを反映した。「甘くて可愛いだけではない、自立していて格好良い女性像を描いた」と坂田乃吏子ディレクター。ドレスやブラウスに、ディテールや色で力強さを加え、シアーでトレンドも取り入れた。リネン100%のキャミソールドレスはギャザーを細かくたっぷり入れ、風がはらむとドラマチックに揺れる。定番の丸みを帯びたシルエットのパンツや、ビュスティエなども推す。
23年12月には、旗艦店の青山店を移転改装し、カフェを併設して開いた。店内はブランドが大切にするブルーの色を利かせた。それに合わせ、24年春夏物では胸元にシャーリングを施したドレスなどでブルーを差したのもポイントだ。
「カオス」はテーラードジャケットや初めて作ったダブルジャケットといったマスキュリンなアイテムが得意だが、今回はフェミニンな要素も加えた。両側にラッフルを重ねたブラウスや、襟ぐりにギャザーを寄せたシアーのブラウスなどがある。キーカラーはカスタードのようなイエロー、弾けるソーダを連想させるブルーやオレンジだ。
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