「カレンソロジー」22年1月期 店舗好調で売り上げ41%増

2022/03/10 11:00 更新


 アダストリアのグループ会社、エレメントルール(東京、小松崎睦社長)のレディスブランド「カレンソロジー」が好調だ。コロナ下2年目ながら、22年1月期の売り上げは前期比41%増と気を吐いた。店舗の営業機会は不安定だったものの、客の来店時の満足度を向上させるための商品揃えやVMDの仕掛けが顧客づくりにつながり、販売を押し上げた。新年度に入った2月も31%増と順調に推移している。

 「いつも旅をしている知的でエレガントな女性たちのためのワードローブ」を提案するカレンソロジーは、青山の路面店でスタートし、ルミネ新宿店など現在4店を運営している。ECは、自社(ドット・エスティー)とゾゾタウンなどの外部モールで、売り上げ全体の約半分を占める。40代が中心顧客。

 好調の背景は店舗の販売力の向上で、「顧客比率が3~4割にまで高まった」(坂本貴之部長)という。同社の「カオス」にまでは及ばないが、昨年秋口から店舗とMDの関係を整える作業を通して現場力が上がり、顧客化が進んだ。「店舗と販売スタッフ、商品というリソースをうまく活用できたのでは」と話している。

 MD面ではセール時期の商売を見直した。これまでの残品処分中心から、セール時期に新しい商品やヒット商品の追加を投入、店舗の鮮度を重視したやり方に変えることで、顧客だけでなく、新規のふり客の来店も促した。秋冬シーズンはジャカードのニットやベスト、カーディガンが売れた。

 坂本部長は、「決して安い商品ではないが、カレンソロジーに求められる商品が増えたことで顧客にとってのブランド価値が高まった」と話している。今期の売り上げ計画は25%増。期中の新規出店に関しては、出店先の環境や条件を見極めながら慎重に判断していく。

ニュウマン横浜に5店目

 実店舗として5店目となる新店をニュウマン横浜の5階に3月3日、オープンした。出店記念として、人気商品である「タックボリュームワンピース」の横浜店限定カラー(ブルー)のワンピースを数量限定で販売するほか、「エルメス」「シャネル」をはじめとする多くのビンテージアイテムも揃えた。

3日にニュウマン横浜にオープンした新店。「エルメス」などビンテージアイテムも揃える


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