アダストリア子会社のエレメントルールは20年春、30代中心のレディスブランド「バビロン」の姉妹ブランドとして「ル・フォワイエ」をデビューさせる。
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コンサバフェミニンが軸のバビロンに対し、モダンフェミニンやカジュアルのテイストミックスで、価格は約半分に抑えた。女性が新しいファッションを積極的に楽しめるブランドにする。
バビロンのきれいめ仕事服だけでは客層の幅を広げにくく、市場のカジュアル化への対応も必要だった。しかし既存店では面積も限られるため、別ブランドとして立ち上げた。モダンフェミニンの服はシアーやシャリ感のある素材、ニュアンスカラーなどで来春のトレンドを表現。ユニセックスやビンテージ調のカジュアル商品とも合わせやすい。「自分らしいスタイルを楽しんでほしい」と、ディレクターを務める川口ユリナさん。インスタグラムや店頭接客を通じてスタイリング提案を行う。
商品単価は8000円、客単価は1万3000円を想定。リーズナブルな競合ブランドにも対抗する。商品構成はアパレルが8割で、うちオリジナルが8割、バイイングが2割。食品や文具などの雑貨も扱う。100平方メートルほどの都心のファッションビルからスタートし、商材を広げてゆくゆくは広域型SCにも出店したい考えだ。ブランド認知を広げる上でも店舗数を増やし、2ブランドの相互送客も想定する。
同社は、先日も、20年秋冬スタートのモードベーシックブランド「エジック」を発表するなどブランド開発を強化している。
