光世の直営店「エイミーロウ」、多店舗化

2016/04/25 06:41 更新


 婦人服の光世(大阪市)は、直営のセレクトショップ「エイミーロウ」で多店舗化や既存店の客単価向上をめざす。

 姉妹店を含めた同社の直営店は大阪の梅田エスト、京阪モール、京都駅ビル専門店街ザ・キューブ、ならファミリーの関西4店舗。ターゲットはターミナル立地で働く25~30歳のOL。関西はあと1店舗、その他は関東を中心に出店を模索する。

 店のコンセプトを表現するため、14年秋冬物からオリジナルを作り始めた。月10~15型で、平均価格はブラウスが8900~9800円、ボトムが1万円台前半。売り上げ構成比は15%になった。

 16年春物はボリューム袖のブラウス、スカウチョなどが売れている。旬のアイテムを素材やシルエット、色で他店と差別化した。16年秋冬物から型数を増やす。

 店の知名度が高まり、顧客もついているが、客数を大幅に伸ばすことは難しいと見て、客単価(現在1万2000円)の向上をめざす。買い上げ金額に応じて、服に合うアクセサリーやスカーフなどのノベルティーをプレゼントし、顧客の来店頻度や買い上げ点数(1・6)の向上を促している。

 主力事業である専門店向けの卸売りでは、新規販路開拓と企画精度の向上を図る。全社の上期(15年9月~16年2月)売上高は、前上期に次ぐ好業績で約12億円。ガウチョパンツなどのヒット商品があったこと、値入率など、条件の良い取引先を増やしたことが要因。しかし急な売り上げ拡大は狙っていない。取引条件を慎重に見極め、今期は売上高23~24億円(前期は26億円)を見込む。

品揃の核となるオリジナルが売れている(「エイミーロウ」京阪モール店)


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