エドウイン、リブランディングで年率5%成長へ

2017/03/14 06:29 更新


エドウインの中分孝一社長は、「今後の目標として、売上高で年率5%程度の成長、現状4%のECの売上高構成比を10~15%に高めたい」とした。また、「『エドウイン』ブランドのブランディングをしっかり進めていく」と語った。

 同社は、エドウイン、「リー」「アルファ・インダストリーズ」の三つの柱ブランドをもつ。「リーとアルファはしっかりブランディングできているが、エドウインはブランディングがあいまい。現状、8500円から1万円の価格帯に商品が集中しているが、ピラミッドのトップゾーンから(別レーベルによる)4900円の商品まで、エドウインのブランドポートフォリオの中でしっかり手掛けていく。それぞれの商品ラインを、誰に、どんなコンセプトで売っていくか整理する。そうしたリブランディングをしっかり進める」と話した。

 そのために「トップゾーンの価格帯の商品をしっかりやっていく」とする。ただ、エドウインブランドでトップゾーンを攻めるには時間がかかることから、米高級ジーンズ「ジョーズ」の導入を決めた。インポートジーンズ(2万5000~3万5000円)だけでなく、ライセンスによる日本製ジーンズ(1万8000~2万5000円)を出すことで、日本市場に合ったレディスジーンズを提供する。

 直営店出店については、「いきなりSPA(製造小売業)をやる力はないが、原宿周辺で500平方メートル規模の旗艦店を出したい」とした。リーの直営店は現状12店あるが、17年度中に3店出す計画。現状3店あるアルファは、「アウター中心のため、夏物をどうするかという課題が解決できれば出店していきたい」とした。

 同社は国内に縫製工場13、加工場2を持ち、「今後も国内生産を守ることが当社の武器」とする。この間、定番ジーンズが苦戦し、シーズン商品の構成比が増えていることから、「13の縫製工場のうち3工場は多品種小ロット対応ができるようにすることも考えていく」。

 現状、現地のパートナー企業によるライセンス商品が中心となっている欧州向けや、昨年から本格的に取り組んでいる米国向けでも日本製商品を打ち出したい考え。米国では日本製商品を中心とした展示会を8月に開き、将来的には現地法人も必要とみている。


中分社長



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