ワールドグループのインターキューブは、セレクトショップ「ドレステリア」で、17~18年秋冬物から商品企画やショップコンセプトを統括するディレクターに安達功氏が就き、MDを進化させる。18年春夏からは実需対応の強化を目的に期中企画を充実する。「来年でブランド設立20周年を迎えるドレステリアの良質な物づくりを継承しながら、〝ネオ・ドレステリア〟と形容できるような新しいかたちに生まれ変わらせる」(安達功ディレクター)としている。
(北川民夫)
17~18年秋冬のドレステリアはテーラーメイドをメインコンセプトに、ジャケットやコートを軸にしたスタイリング提案を強化する。ウールやアンゴラ、キャメル100%で軽量感のある生地を使用する。レディスはガンクラブチェックなどの英国調生地を使用したジャケットを前面に打ち出す。これにドレステリアが得意とする、旧式編み機で丁寧に編み上げたつり裏毛のパーカとのコーディネートを提案。「40代以上は懐かしく、20~30代にとっては新鮮なスタイル」。
メンズではショールカラーのコートを提案。「ジェンダーレスの時代を背景に女性が着ても美しい」ユニセックスなイメージを打ち出す。ピーコートも目付けの軽いウール地を生かし、リラックスして着用できるよう企画した。「メンズは20代の男性にとって憧れの対象となる大人をイメージ」する。オリジナル商品の国産比率はレディス8割、メンズが9割。今後は国産のつり裏毛生地による商品を拡充し、スカートやテーラードジャケットなどの販売を計画している。今秋冬物の価格帯はレディスでジャケットが2万9000~8万円、コートが4万2000~30万円、プルオーバー1万5000~4万円など。メンズはコート4万~9万円、ジャケット4万~7万円、ニット1万2000~3万円など。
18年春夏物では期中企画を本格化する。「期初に生産して売り切るだけでなく、企画から生産までのスピードを上げることで4~6月の商品供給を充実する」(家入信一郎ドレステリア屋号長)方針。
ドレステリアの17年度第1四半期(4~6月)の既存店売上高は前年同期比4%増。16年度下期(16年10月~17年3月)の売上高は前年比5%増と堅調に推移している。