仏ドーメル 新服地でブロックチェーン技術を導入

2019/03/15 06:26 更新


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 毛織物メーカーの仏ドーメルは13日、都内で新服地「トニックウール」を発表した。パタゴニア産ウールを初採用し、原毛から製織までのトレーサビリティー(履歴管理)をブロックチェーン技術で保証する。ドミニク・ドーメルCEO(最高経営責任者)は「今後5年で、トレーサビリティーが確立された服地を7~8割まで引き上げたい」と話した。

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 トニックウールのブロックチェーンは、原毛が産出された牧場や織物工場のデータを記録しており、織りネームに記載されたQRコードから動画で確認できる。原毛は、羊に最適な生育環境と天然資源の保護に力を入れるパタゴニア地域の牧場から調達した。英ヨークシャーに構えるテキスタイル一貫工場では、エネルギーや水の消費量など環境負荷を最小限に抑えることを目指している。

 パタゴニアはアルゼンチンとチリにまたがる地域。パタゴニア産ウールは、一般的なウールに比べて強く、クリンプの多さによる膨らみの良さが特徴。服地にすると、通気性や保湿機能、伸縮性が備わるという。

 トニックウールでは繊維の強さを生かし、通常のウール強撚糸より多く撚りをかけてたて、よこに使った。伸縮性が向上し、しわになりにくく、快適な着心地を実現している。強撚糸は織りの密度が高くなるため、重くなりがちだが、目付けは1平方メートル当たり295グラムに抑えた。

防しわと伸縮性でトラベルにも推す

 ブランド名は、57年発売のウール・モヘヤ「トニック」から取った。エレガントでしわになりにくい服地として「60年代のメンズファッションに革命を起こした」ように、再び変革を起こしたいという思いを込めた。

 ドーメルCEOは会見で、環境に配慮した物作りなど社会的課題に取り組む姿勢を示したうえで、「トニックウールの発表により、地球を守り、働く人々を尊重し、羊などの動物を守るというエシカル(倫理的)な方針を進める約束を形にした。また、フェアトレード(公正取引)を実践することは、現地古来の製法と革新を大切にしてきた私たちの伝統を融合する取り組みでもある」と話した。

「トニックウール」の生地にはQRコード付きの織りネームを供給
ドミニク・ドーメルCEO

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