ディー・エム・シー(東京、小山田光晴社長)がオランダから輸入販売する、カットソーの裁断後の端切れをアップサイクルして扁平(へんぺい)状の糸にした「フックドゥ・ズパゲッテイ」が売れている。色とりどりで多様な柄も揃うユニークな糸が、ハンドメイド好きな女性たちの創作意欲を刺激する。入荷すれば、すぐに完売する売り場も多い。
日本で販売を始めた13年は販売店舗数10、販売玉数は4000だった。糸にはつなぎ目、結び目、穴あきなど、再利用ならではの特徴があったため、仕入れる手芸店はわずかだった。
ところが、通常の毛糸にはない独特の個性を手芸愛好者が注目して人気が広がり、14年には60店、9800玉、15年には350店、5万1000玉に飛躍的に増えた。今年は「半年で前年実績を売り切り、500店で14万玉の販売を見込む」という。