百貨店ファッションジュエリーのクリスマス商戦 一部でインバウンド回復も、客足の戻りは緩やか

2022/12/16 06:28 更新会員限定


13日まで伊勢丹新宿本店1階ステージで実施した「スタージュエリー」の催し

 11月から12月11日までの百貨店ファッションジュエリー売り場でのクリスマス商戦は、立地やブランドの構成により明暗が分かれた。一部店舗では、インバウンド(訪日外国人)客の回復で客数増。また、同じ売り場にラグジュアリーブランドも並ぶ店では、価格改定に伴う駆け込み需要の影響で客単価も上昇中だ。ただし、全国規模で見ると客数が戻り切らず、自家需要、ギフトの動きもややスローペース。日並びの良い来週末に期待がかかる。

(中村維)

 伊勢丹新宿本店の11月から12月11日までのファッションジュエリー売り場の売上高は、前年同月比で約25%増。客数微増、客単価約20%増となった。日本人顧客の売り上げも約10%増だが、インバウンドの回復も大きい。価格改定による駆け込み需要を含め、同フロアにあるラグジュアリーブランドが依然好調。その他、「アガット」や「ポンテヴェキオ」が伸びている。アイテムでは、ネックレスとリングが伸長。天然石ジュエリーの需要も高く、トレンドのチェーンも動きがいい。12月7日から13日に1階ステージで実施した「スタージュエリー」の期間限定店ではクラフトマンが常駐してのカスタマイズ企画などが好評で新規動員にもつながった。12月単月での売り上げ見込みは客数微増、客単価約15%増で前年比約20%増。日並びの良さに期待し、17、18日と24、25日の2週で大きく伸びると予測する。

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