東急百貨店と松屋はこのほど外商や自社カード会員などの優良顧客を本店に招いた販売会を開いた。時計・宝飾品など高額品や春物の先行・限定品の動きが良かった。売り上げは両店とも前年実績を上回った。
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東急百貨店本店の「双裳会」は入店客数が20%増加し、期間中(3日間)の売り上げが12億円を上回った。外商や自社カード会員の対象顧客を広げたのに加え、本店を拠点に東横店、シンクスの渋谷3店の共同企画を実施して買い回りを促した。
商品領域では春夏の新作を前面に出した婦人服や美・食の関連商品の売れ行きが良かった。特に、化粧品は売り上げが2ケタ増となり、1、2階での期間限定店のほか、ヘアメイクの体験イベントなどモノとコトの連動が奏功した。
松屋銀座本店の「松美会」は1日間の売り上げが0.5%増の9億円に達した。入店客数は3%減だったが、客単価が上昇した。特選衣料雑貨、時計などの高額品をはじめ、婦人服、リビング、食品などほとんどの商品領域が堅調だった。各階でのトークショーやワークショップなどで全館の回遊性を高めた。