フランスの大手スポーツ専門店デカトロンは、スポーツの種目ごとに、約80個あったブランドを「デカトロン」に統合する。新たにロゴマークも策定し、商品や店舗に使うことで認知度の拡大を狙う。
同社は約80種目のスポーツ用品を扱い、それぞれでオリジナルブランドを立ち上げていた。これをデカトロンブランドに統合。さらに、チームスポーツ用品の「キプスタ」、フィットネス用品の「ドミオス」など九つのサブカテゴリーに分けて、わかりやすくする。
新たなロゴは、循環を思わせる円を描くデザインで、同社が注力しているサステイナブルな取り組みを表現した。すでにECなどで使い始めており、約2年かけて段階的に商品にも落とし込む。
アスリート仕様の商品を扱う「シモン」などの4ブランドは、デカトロンブランドから独立させる。直営店での販売に加えて、スポーツ専門店など向けに、卸でも販売し、新規客を開拓したいという。
22年に直営店を撤退し、EC販売が主力の日本では、卸で実店舗に販路を広げる考え。サブカテゴリーで分けたことで、サッカーショップなど、より専門性の高い店にも卸しやすくなった。
日本法人のデカトロンディストリビューションジャポンのロック・ニコラ代表は、「顧客のリアルな声を吸い上げたい。そのためにリアル店舗は重要。卸販売先となるパートナーを探したい」と話す。