セコムの調査によると、今後の災害増加や被害拡大を懸念する人は88.2%で、12年の調査開始以来過去最高になった。特に女性60代以上は、96.0%に上った。防災対策をしている人も44.0%と初めて4割を超えたが、まだ半数以上(56.0%)が対策を講じていなかった。
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具体的な防災対策は、「食料・生活用品の日常的な備蓄(ローリングストック)」「非常持ち出し袋の用意」が6割以上。一方、「テレビや食器棚等の転倒防止器具の設置」「自宅に火災用報知器や消火器を備える」など、設備を導入した対策は半数に満たなかった。防災対策をしない理由は、「具体的にどのような対策をすればよいかわからないから」(50.4%)が1位。次いで、「費用がかかるから」(29.3%)、「対策してもどれだけ効果があるか疑問に思っているから」(25.4%)が挙がった。
■防災に関する意識調査 20~29歳、30~39歳、40~49歳、50~59歳、60歳以上各50人の全国男女500人が対象