大和ハウス工業は11月19日、「大阪マルビル建替プロジェクト」(仮称)を本格始動すると発表した。展望スペース、ミュージアム、二つのホテル、オフィス、コンサートホール・舞台、商業施設、駐車場などで構成する多機能施設にする。旧大阪マルビルの円形ビルを継承し、30年の開業を予定している。
新ビルは地下4階~地上40階建で高さ約192メートル(旧ビルは地下4階~地上30階、約124メートル)で、「ここにあつマル、たがいにからマル、ここからはじマル、都市再生のシンボルツリー」が施設コンセプト。地下から地上にかけて球体の大型デジタルアトリウムを設置する。コンサートホール・舞台の客席は約1200席、ホテルはラグジュアリーホテルと都市型ホテルで約280室となる予定。建物頂部の「回る電光掲示板」の継承も検討している。
大阪マルビルは76年4月の開業で、23年春に営業終了した。24年9月に地上部分の解体が完了。大阪・関西万博期間中はバスターミナルとなる。25年冬から建設工事に入る。