大丸松坂屋百貨店が運営するDtoC(消費者直販)ブランドのショールーミングスペース「明日見世」が9月18日、リニューアルオープンした。大丸東京店の4階から9階へ移設し、面積をこれまでの4倍の430平方メートルに拡大した。カフェやイベントスペースを新設し、体験型の「売らない店」として進化させる。
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21年10月のオープン以来、出品総数が200ブランドを超えたのを機に、刷新した。「知る、試す、考える」というショールーミングの体験価値をさらに高めるため、イベントやアーティストによるインスタレーションを開催する。カフェは定期的に入れ替える。第1弾は「リボーン」をテーマに本を展示し、カフェでドリンクを飲みながら気軽に本を読めるようにした。
明日見世は百貨店社員が客とコミュニケーションし、人を介して作り手の思いや商品背景を伝える。これまでは全ての商品が出品企業のECサイトだけの販売だったが、刷新を機に一部の商品はその場で購入できるようにした。