クロスプラス(名古屋、山本大寛社長)は11月30日、連結子会社でOEM(相手先ブランドによる生産)とODM(相手先ブランドによる設計・生産)事業を手掛けているスタイリンク(東京、栁瀬努社長)を19年1月31日付で解散すると発表した。30日に開いた取締役会で決議した。
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スタイリンクは02年に、ショッピングセンターやファッションビル向けに販売しているヤング婦人SPA(製造小売業)向けのOEM・ODM事業を行なうために設立したが、若年人口の減少やEC専業アパレルの台頭などで、同社の売上高も減少を続けている。18年1月期は売上高が23億7000万円、営業損失が9100万円、経常損失が9500万円と赤字に転落している。
クロスプラスはグループの中核事業で本業である製造卸事業への回帰策による収益基盤の確立を進めており、並行して新規の婦人SPAへの売り上げ拡大にも取り組んでいる。販売体制の再編を進める中で、スタイリンクの解散・精算によって重複している事業での生産の集約化を目指す。