国内クリエイタージュエリーブランドの新作は、継続トレンドのチェーンアイテムや、メタルの曲線のラインで見せるシンプルなデザインが多い。ひねりを利かせた耳周りジュエリーも豊富だ。
(中村維)
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機能美を追求
「トーカティブ」は、チェーンコレクションの新モデルとして、独自に開発したチェーン型ジョイントパーツをアクセントにしたネックレス(10万~20万円)やブレスレット(7万4000~12万円)を出した。18Kイエローゴールド製。

「ハム」は、19年に開校100年を迎えるバウハウスのデザインにインスパイアされ、新作では機能美を追求した。開閉部のパーツの形から考案し、その出っ張りをわずかに四つ角の張ったミニマルなデザインの中に溶け込ませた。細身のゴールド製(36万4000~89万4000円)、太幅、中幅のシルバー製(13万~28万2000円)があり、それぞれSSSからLLLまでの7サイズあるため、ユニセックスで使える。この他、人気のチェーンシリーズでも新作を出している。

18Kイエローゴールドチェーンをニットのように編んでジュエリーを作ったのは「リーフェジュエリー」。ビスのようにダイヤモンドをあしらったピアス(ショート7万円、ロング17万4000円)のほか、ラリエットのように使えるネックレスもある。デザイナーの春井里絵が手掛ける同ブランドは18~19年秋冬デビュー。ストリートモードのエッジーさと、カラーストーンを使った華やかさのあるコレクションを出している。

有機的なフォルム
「ヒロタカ」のピアスは、ダイヤ型に膨らんだ10Kイエローゴールドフープ(大6万8000円、小5万8000円)の真ん中にアコヤ真珠をセットした。どこかチョウを思わせるような有機的なフォルムがヒロタカらしい。

「シハラ」の新作〝S〟は、上下の曲線が1:2の大きさで構成されている。支点や向きを変えたり、片方の曲線を耳にかけることで、いく通りもの見せ方ができる作りになっている。18Kイエローゴールド製。

19年春夏で4シーズン目の新作を出した「オー」。ホワイトゴールドをメインにミニマルなコレクションを見せてきたが、今シーズンでは、星や月といった具象的なモチーフも取り入れた。片耳ピアス(6万5000~11万円)やネックレス(星9万8000円、サークル8万円)、ブレスレット(9万7000円)がある。チェーンのみのアイテムのバリエーションも。

「ビジュードエム」は、淡水パールで片耳用のタッセルピアスを作った。ダイヤモンドをセットした六角形のフレームからボリュームあるタッセル(23万2000円)が下がる華やかなデザイン。大ぶりの淡水パールをあしらったリング(9万2500円)もある。今秋冬から、シンプルでカジュアルなラインナップを「ビジュードエム」、よりデザイン性が高いハイエンド向けを「ミオハルタカ」とブランドを分けた。
