リユース可能な梱包(こんぽう)材「シェアバッグ」を提供するコンベイ(東京、梶田伸吾代表取締役)は、多様な人材が活躍できる場の創出を目指す新プロジェクト「おもいをとどける。みんながよろこぶ。」を開始した。シェアバッグの回収後に行うクリーニングや入出荷の検品業務を、アダストリアとサザビーリーグの特例子会社が担う。
プロジェクトは、EC利用者の梱包ストレス軽減や梱包ごみ・環境負荷の削減に加え、障害の有無にかかわらず多様な人材が活躍できる社会の実現を目的としている。
現在、特例子会社で働く障害者は全体の一部にとどまり、業務が自社グループ内に限定されたり、作業量が限られたりすることが課題となっている。
今回の取り組みでは、各社の特例子会社に所属するスタッフの可能性や成長意欲に着目しながら、シェアバッグのクリーニング、検品、メンテナンス業務を共に行う。働きがいや成長を実感できる環境づくりを進める。
梶田代表取締役は、「環境負荷の削減だけでなく、人々が互いに支え合いながら輝ける社会を目指している。多様な人材が能力を発揮できる場を提供することは、組織や社会にとって大きな価値がある」と話す。
シェアバッグは、ポスト投函で返却できる繰り返し利用可能な梱包資材。段ボールと比べ、10回の使用で85%以上の二酸化炭素排出量を削減できる。さらに、使用限度に達したバッグも95%以上の素材を再利用し、新たなバッグへと再生する。
これまでに、サザビーリーグエーアンドエスカンパニーのジュエリーブランド「アガット」などで導入されている。