エンドユーザー、シンデレラを探すフェア

2016/12/21 06:30 更新


 子供・婦人服専門店のエンドユーザーは、ラスト1サイズの靴を中心に集め、運命の一足に合う人を探す「シンデレラシューズフェア」を全9店で12月1~5日に開き、500足以上を売り上げた。

 同店は、人気のためにサイズがほぼ完売し、最後の1足になった靴を社内で「シンデレラサイズ」と呼んできた。普通に店頭に並べていては、ぴったり履ける人に巡り合うのは難しいため、シンデレラシューズフェアと銘打って、30~70%引きで販売した。

 「売りつくしセール」「在庫一掃セール」という呼び方では大幅に値引きしても、消費者の購買意欲を高めるのは難しくなっている。今回の成果は、ネーミングの妙によるところが大きい。購入者に「あなたがシンデレラさんですね」と声掛けして、喜ばれたという。

 同社は値引きやポイント、ノベルティー以外で客を喜ばせようと「価値向上部」を社内に設置している。「デメリットをメリットにするのは我々の得意技であり、使命。価値を上げて価格を下げたので、より価値が高まった」(細井隆之社長)と話す。

 

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シンデレラシューズフェアと銘打って、30~70%引きで販売した。


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