「クリスチャン・ルブタン」はエッフェル塔でショーを行った。パリ・コレクション期間中は様々な場所でショーが開かれるが、エッフェル塔は珍しい。
コロナ禍が落ち着き、リアルショーが多く開催されるなか、パリを象徴する場所が選ばれた。ロマンティックを得意とするルブタンらしい取り組みだ。
エッフェル塔入り口の集合時間は、ショー開始の30分前。パリコレ歴十数年のプレスやバイヤーのほとんどが登ったことがないとあって、会場までの道のりもプレゼンテーションのよう。道中を散策し、巨大エレベーターを昇り、見晴らしの良い中腹に着くと、ようやく塔内のイベントスペースに誘われる。
会場はルブタンのレッドソールと同じ赤いしつらえ。新作を展示するなか、13人のダンサーがグラマラスに踊り艶やかなシューズを披露した。ゴールドの口紅を模した新作シリーズ「リップスティックヒール」のパンプスやブーティーも目を引いた。
(青木規子)