【パリ=松井孝予通信員】パリ装飾芸術美術館(MAD)で17年7月5日から今月7日まで開催された、ディオールの創業70周年を祝う展覧会「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」に、70万8000人が訪れた。
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これまで最高だったバービー展の24万人(16年に半年間開催)を大きく超え、記録を塗り替えた。半数はフランス以外からの見学者だった。1日平均3500人、多い日は6000人を数えた。入館までの待ち時間は3~4時間で、昨年12月26日からは、連日午後10時まで開館の措置がとられた。
3000平方㍍にムッシュー・ディオールからマリア・グラツィア・キウリまでのオートクチュールコレクション約300点をアクセサリーと併せて展示。アートコレクション、写真、クロッキー、直筆の手紙、広告などが初公開された。なかでもディオールのアトリエで制作された数えきれないトワルを天井まで積み上げるように並べた展示室(写真)が、来場者たちを驚かせていた。