チヨダ、社員自ら履きたいと思うPBを開発

2017/02/01 06:25 更新


 靴専門店のチヨダは、15年に社内に設置したはきごこち研究所で企画した初の婦人靴PB「フワラク」を今月から販売する。幅広い年齢層をとらえるPB商品開発、商品差別化をさらに強めるため、社内体制整備も進めている。

 フワラクは、20~50代までの幅広い女性向けに、履き心地にこだわったPBシューズ。第1弾は黒パンプスで13型を出す。開発には20~50代女性5人がチームとなって携わり、就職活動中の学生からカジュアルスタイルの主婦まで幅広い女性に求められる機能・デザインを考えた。インソールはスポーツスニーカーで使うクッションを採用し、長く履いても疲れにくく、デザインはシンプルにした。21・5~25・5センチまで8サイズ。

 はきごこち研究所で企画・開発した商品は初。これまでのPB商品は、メーカー提案から選定することが多かったが、女性社員が自ら履きたいと思える商品作りを進めた。販売まで1年かかったが、「真にターゲット層を理解したPB開発のスタート」と舟橋浩司社長は話す。

 また、スポーツブランド「フィラ」とライセンス契約を結び、今春から5000円以下の商品を独占販売する。フィラでも女性の声を反映した開発を進めていくため、20代の若手女性社員を積極的にバイヤーやSNS(交流サイト)担当に起用し、客の声を反映した商品を生み出していく。

 店舗では女性のライフスタイルの変化を反映し、アスレジャーコーナーを設置している。すでに駅前テナント立地にある25店にコーナーを設けた。秋には新物流センターを群馬県太田市で稼働させる。店舗での検品作業軽減、コスト削減とともに、発注数量の多くないブランドとの取引も活発化する考えだ。

PB開発を消費者目線に改革。フワラクは幅広い世代の女性社員が履きたい靴作りに挑んだ
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