中国GDP6・7%増、設備投資鈍化や輸出不振響く

2017/01/23 06:00 更新


 【上海支局】中国国家統計局は20日、16年のGDP(国内総生産)が物価変動の影響を除いた実質で前年比6・7%増の74兆4127億元となったと発表した。伸び率は前年から0・2ポイント下がり、6年連続の減速となった。設備投資の鈍化や輸出の不振が響いた。社会消費品小売総額は伸び率は鈍くなったものの、10%台の伸びを保った。

 第1四半期から第3四半期までが6・7%増、第4四半期は6・8%増だった。第1次産業は3・3%増、第2次産業は6・1%増だったものの、第3次産業が7・8%増と高い伸びを示した。

 社会消費品小売総額は10・4%増の33兆2316億元で、このうち一定規模以上の売上高の企業における衣類や靴、帽子、ニット製品などは7・0%増の1兆4433億元だった。また一定規模以上の企業のECによる販売額は26・2%増の5兆1556億元で、このうち実物商品は25・6%増の4兆1944億元。ECによる実物商品の販売額は社会消費品小売総額の12・6%を占めた。

 全国民の平均可処分所得は8・4%増の2万3821元。都市部は7・8%増の3万3616元、農村部は8・2%増の1万2363元で、都市部は農村部の2・72倍と依然開きがあるが、前年に比べて0・01ポイント縮まった。

 輸出は2・0%減の13兆8409億元と振るわなかった。紡織品は1・9%増の6921億元、衣類は3・9%減の1兆389億元だった。



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