婦人靴卸のブレスアップは、ジャパンイマジネーションと「セシルマクビー」の婦人靴でライセンス契約を結び、１７年春夏から生産と販売を始める。専門店への卸売りを中心としつつ、同ブランドの洋服を購入する幅広い層に訴求できる販路を開拓する。初年度の売上高（小売りベース）は３億円を見込む。
年齢層を問わず、全国的に支持されている婦人服のブランド力を生かし、靴専業の品質を伴った製品をより多くの消費者に供給する。ヤング系のＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）で培った企画力やスピード感ある物作りを強みに、旬のトレンドを反映したエレガントな靴を出していく。アッパーには合成皮革と生地を使い、価格帯は５９００～７４００円。
プラットフォームのパンプスやミュールサンダルなど若い世代が好むデザインものから、シルエットのきれいなポインテッドトウのパンプスやバレエシューズなど大人の女性のニーズに応えるベーシックスタイルまで、バランス良く揃えた。パーティー用途に使えるパンプスもある。
強みは、履き心地の良さと仕上がりの良さ。現状の消費者の大半が求める１万円以下の価格設定でも、ＳＣやファッションビルでは低価格の製品と競合するため、足に当たる部分の柔らかさや適度なクッション性を踏まえたインソールなど、安心して着用し続けられる作りで差別化していく。
卸売りの開始は１７年１月末の予定で、靴専門店約２００軒が決まっている。セシルマクビーを認知する客層と接点を持てる売り場も開拓する方向で、商業施設での期間限定店も検討している。
