スペシャルが新ブランド「クロフ」を立ち上げ 日常になじむ上質な服

2024/05/02 10:59 更新


 ジーンズカジュアルメーカーのスペシャル(岡山県倉敷市)は、24~25年秋冬から新たにレディス「クロフ」(CLOFE)を販売する。主力のレディス「アントゲージ」とは別に、社内チームを設けて立ち上げるもので、独自に販路の開拓を目指す。国産を中心に、上質でありながら日常になじむアイテムを揃え、着る人の様々なライフスタイルに寄り添えるような服を打ち出す。

(小畔能貴)

 きれいめでモードっぽさが漂い、「かわいいよりもかっこよさを重視」したテイストを打ち出す。ターゲットは30、40代を中心にイメージしつつ、20代も取り込めるサイズ感にする。

 倉敷市児島で作るデニムアイテムをはじめ、新潟のニットアイテムなど、国産を軸にする。海外製のアウターも素材は日本の品質の良いものを使う。

 秋冬は約10型でスタート。核となる綿100%のジーンズは、格好良くはける表情やシルエットを重視した。後加工はきれいなスタイルにも合う程よいユーズド感。ややハイウエストで脚長効果を狙ったストレートとバギーの2シルエットがあり、腰回りをコンパクトにすることで、全体がすっきり見える。ユーズド加工したもので、税抜き2万7000円。

表情やシルエットにこだわったストレートジーンズ

 ジーンズはほかに、ホワイトジーンズをベースに、硫化染めや顔料染めを活用し、グレージュやピンクがかった色合いに仕上げる5ポケットのセミフレア(同)がある。インディゴのナチュラルな色落ち加工で、ルーズなメンズサイズをハイウエストで絞ってはくジーンズもあり、モードやストリートっぽいスタイリングにも使える。

 裾の後ろにスリットの入ったIラインスカートは、カジュアル過ぎない素材感の高密度ツイルを使い、存在感のあるマルチポケットをはじめとしたアシンメトリーデザインを盛り込む。グレージュやベージュなど3色があり、2万6000円。

高密度ツイルを使ったアシンメトリーデザインのスカート

 トップは、メンズライクだが抜け感のあるオーバーサイズのシャツ(2万9000円)、甘く透け感のある編み地で色味の楽しいモヘヤ混ニットプルオーバー(同)など。ニットはルーズなサイズ感と、オレンジやパープルといった色使いで、コーディネートを引き立たせる。スタイリングの幅が広がるアイテムとして、ハイゲージニットのショート丈プルオーバーパーカもある。

 アウターはリバーシブルジャケットやボリューム感のあるMA-1。リバーシブルジャケットは、フリースとナイロン混グログロンとを表裏に使う。ハーフジップのショート丈で、両サイドにジップで開閉できるスリットを入れ、レイヤードが楽しめる。4万3000円。MA‐1はショート丈で、接結素材や中わたを採用して丸みのある素材感を実現する。



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