文化服装学院は21年春卒業予定者を対象に、合同企業研究会を遠藤記念館で開いた。卒業年次の4月に合同企業説明会を開催しているが「就職活動を始めるきっかけに」と昨年に続き、この時期に卒業年次の1学年下の学生が企業から直接、話を聞く場を設定。縫製やアパレルメーカー、SPA(製造小売業)、セレクト店など川上から川下までのファッション企業20社が参加した。前年より広い会場で参加企業を増やして開催し、1000人以上の学生が集まった。
来年3月の就活解禁に向けて同校は、学生の就職意識を高める狙いで例年、11月に就職ガイダンスを開始。今回の合同企業研究会は、知らなかった企業や幅広い業種の会社を知り、興味を持ってもらう機会として開催した。「4大生の志望者が多いため専門的な勉強をした学生がほしい」と初めて参加したベイクルーズなど、企業も3月の解禁前から多くの学生と接したいと前回より5社多く参加した。
会場では学生がメモを取る姿が目立ち、「これを機に企業研究やインターンシップ(就業体験)への参加など準備を進め、3月から本格的に就活に入れる流れを作ってほしい」(キャリア支援室)としている。