パリに行って来ました。6月のパリは年間通して一番好きです。朝は少しひやっとしますが、日中の暖かな日差しに澄んだ風がとても気持ちがいい季節です。街には色とりどりの花が咲き、チュイルリー公園には移動式遊園地が設置され、夜9時になっても明るい姿が本当に美しいです。
さて、今回もTRANOIへ行って来ました。今回のTRANOIは「これ、本当にTRANOI?」と疑ってしまうほど、明るくてカラフルなブランドが多く並んでいました。メンズウィーク中にレディースを発表する傾向があると聞いてはいましたが、ほとんどのブランドがレディース。黒いブランドばかりが目立っていたTRANOIはどこに行ってしまったのでしょうか?時代の流れに沿っているのが吉なのか凶なのか。。。
そんな中、随分前から展示会を見に来て欲しいと連絡をくれていたフランスのブランドと偶然の再会をしました。いつからか、彼からインビテーションをもらうようになり、タイミングが中々合わず、1年以上が過ぎてしまっていました。
彼のブランドの名前は「BRICKTOWN WORLD(ブリックタウンワールド)」。カラフルなピクセル化されたでコミカルなモチーフを作る、フランスのストリートブランドです。
刺繍をポイントに展開をしているブランドなので、Tシャツ、フード付きパーカー、スエットパンツ、ロングTシャツと、形はいたってシンプルです。
ポイントは様々なサイズにカスタムができるピクセル刺繍です。90年代に幼少期を過ごして来たデザイナーのサミュエル(通称:サム)はインターネットの普及、ケーブルテレビやファミコンのようなゲーム機からインスピレーションを受けているといいます。
それもそのはずです。彼のピクセル刺繍は昔のファミコンの画面を見てるようです。近くで見ると、「なんだこれ?」と思い、遠くから見るとなんのモチーフかわかる、あのファミコンの独特なタッチ。
最初に目に入って来たのは胸元に刺繍されたタバコの柄でした。あか、しろ、黄色のピクセルが並ぶだけで、これって可愛いのかな?とじっと見てしまいました。しかし、ほかのドーナッツやアイスクリーム、パイナップルの柄を見ていると徐々にそのカクカクしたモチーフの可愛さの虜になっていく自分がいました。
そこで登場する特大のタバコの刺繍には、”Smoke Break”(タバコ休憩)のフレーズが。最初に見た小さなタバコもここまで大きくすると迫力があり、小さなタバコの魅力をよく引き立てます。ファミコンのゲームには登場しないはずのものも、彼の手にかかればあっというまにファミコンの世界へ入り込んでしまいます。
帰国後、ホームページを拝見すると、マリオとのコラボ商品が!!スーパーマリオで育った世代としては心に突き刺さるコラボレーションです。
ユーモア溢れるフレーズと共に描かれる、ノストラジックなピクセルグラフィックは幼少時代を思い出し、懐かしい気持ちにさせてくれます。オーダーの際には、アイテムはもちろん、色、サイズ、モチーフ、モチーフのサイズまで選べます。
いろんな組み合わせでBRICKTOWN WORLDの世界感を独自に楽しめます。ブースには日本人らしきバイヤー数名が商品の写真を撮っていっていたので、日本に上陸するのもそう遠くないカモです。
【HP】
https://www.bricktownworld.com
【FaceBook】
https://www.facebook.com/Bricktownworld/
【Instagram】
https://www.instagram.com/bricktownworld/