「ボンポワン」が文化講座 仏文化に触れるきっかけ作り

2018/01/17 04:27 更新


 仏高級子供服「ボンポワン」を輸入卸・販売するボンポワン・ジャポンは、子供向けのカルチャー講座「アカデミー・ボンポワン」を開設した。今月から東京・銀座と代官山の直営店で毎月1回行う。パリ発アトリエブランドの強みを生かし、日本の子供たちがフランス文化に触れるきっかけ作りに取り組む。

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 14日に路面直営店ボンポワン・ギンザの2階で、第1期生の初めての講座を実施した。講師は、在日で幼児教育に携わる仏人アーティストのオードリーさん。初回は色を題材に、セロファンを通して室内を見て歩き、ウサギの絵を描いた=写真。基本は日本語だが、仏語の絵本を読んだり、「ボンジュール」「メルシー」のあいさつや「ロゼ」(ピンク)、「ジョーヌ」(黄色)などの仏語を入れながら、子供たちを創造の世界へいざなう。

 1年間のプログラムでは「現代アートを介して、建築、音楽など様々な分野を体験してもらい、家族で共有してもらえる」内容を予定する。受講生は3~6歳向けのプチ・クラブと7~12歳向けのグラン・クラブとで合計40人を募集し、500人以上の応募があった。うち半数以上は、顧客以外だったという。受講料は年間2万円。

 ボンポワンは29カ国でショップを運営し、他の国でもワークショップは行っているが、プログラム化するのはボンポワン・ジャポンが初めて。「ボンポワンを好む客層は、仏文化に愛着を持っている。日本の両親はアクティビティーへの関心が強いので、ブランドを通じ、子供たちにも目を向けてもらう場ができないかと社内で独自に立ち上げた」(クリスチャン・ピア社長)。講座の企画やマネジメントは、ボンポワン・ジャポンのスタッフが行っている。

カラーセロファンを通して絵を描く子供たち
店内の探検も


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