ビルケンシュトック ジャパン社通じブランド戦略強化

2017/11/30 04:27 更新


19年秋冬向けではフットベッドを生かしたスニーカー、ブーツ、トラッドシューズなどフットウエアを充実した

 「ビルケンシュトック」を製造・販売するドイツのビルケンシュトックは18年春夏から、今年東京に設立したビルケンシュトック・ジャパンを通じて、グローバル戦略に基づいた製品の販売やイメージの打ち出しを強化する。28日、東京で19年秋冬向けの製品や歴史を紹介するイベントを行った。

 ビルケンシュトックは、54年から販売するアリゾナモデルなど、売り上げの60~70%が定番のフットベッドサンダルだが、CEO(最高経営責任者)が代わった13年以降、フットウェアやバッグ、ベルト、スキンケア商品、ベッドまで揃え、ライフスタイルブランドへと改革に取り組んでいる。

 ジャパン社は今後、セレクトショップや商業施設などマーケットリーダーとなるショップと組んで、新たな魅力を伝える製品の販売・販促に取り組んでいく。18年以降は、直営店の出店も視野に入れる。また、これまで輸入代理店を担ってきたシードコーポレーション、べネクシーの役割は変わらず、ジャパン社ではサポート業務を行う。

 19年秋冬に向けては、フットベッドを搭載したシューズを充実した。中心価格は2万円台前半。グローバルで小売価格を調整し、内外価格差を抑えた設定とする。レザースニーカーは、足裏のアーチの立体部分など基本構造を変えずにスマート化したフットベッド、天然ゴムとコルクをミックスしたミッドソールを使うなど、独自機能を進化させている。

 商品開発の方向性は「第一にウエルビーイングであること、そして着用がしやすく、コンフォートな着心地を満たすものを継続して出し続けたい」と、最高マーケティング責任者のイヴォンヌ・ピウさん。



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