ビームスが19年から開いている「大名古屋展」は名古屋市の魅力を全国に発信するイベント。毎回、地元企業と組んでユニークな商品を企画している。東京では8月1日から新宿のビームスジャパン1階で販売がスタートした。協業で組む企業は、企業認知の向上や新規事業開拓のきっかけを期待しているという。
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クロスプラスは大名古屋展2024で4回目の参加。介護服をビームス監修で企画した。ウィメンズはベルベットにフリルやリボンをあしらったフェミニンなデザインで、メンズはフレンチワーク風。ゆったりしたサイズ感やボタン替わりの面ファスナーなど基本的な機能を満たしながら、介護目線であまり重視されないファッション性にも配慮した。イベント後もクロスプラスが販売する。
ビジュアルイメージもビームスが監修した。クロスプラスライフスタイル事業部の菊池武行さんは「商品、ビジュアルともに介護関連企業から好反応を得ている」と手応えを話す。
日本ガイシ向けにビームスは、企業マスコット「クロコくん」のフィギュア付きIDケースとペン、仕事道具をまとめて収納できるマルチケースを企画した。新宿店ではフィギュア付きペン(税込み2750円)が初日午後に完売した。
「クロコくんフィギュアはずっとやりたかったが、どこに話を持っていけばよいかわからなかった」(日本ガイシのコーポレートコミュニケーション部の中居友紀マネージャー)。リクルート対策や企業認知向上を狙って初参加したが「フィギュアを作り、社員も仕事で使える商品という条件も満たし、イベントを通じて宣伝までしてくれる。(ビームスと組む)メリットは大きい」と話す。