仏発こだわりの横編みバスクシャツ

2016/08/29 06:48 更新


《ブランドインフォーカス》「フィルーズダルボー」 

 「フィルーズダルボー」は、横編みのバスクシャツを主力とし、1世紀近い歴史を持つフランスのブランドだ。日本では輸入卸のエムジェイキュー(東京、高松宏行代表)が11年秋冬から販売をスタート。有力セレクトショップなどを中心に、約40軒の販売先があり、昨年より1割増えている状況だ。

 同ブランドの大きな特徴は、自社ですべての生産工程を管理し、ビンテージリブの横編みをベースにした服作りをずっとフランスで続けている点だ。バスクシャツで知られる他ブランドと比べ、横編みによる柔らかい肌触りが売りとなっている。フランスではボーダーシャツの発祥はブルターニュと言われており、そこで最も歴史の長いブランドが同ブランドとなっている。 

 定番商品は肩部分が二重に縫製されている。伸び止めや補強を兼ね備えたもので、フランスでパテント(特許)も取得している。フランス製で1万3800円。フランス海軍にもユニフォームを供給しているように、長く楽しめる品質を誇る。

 マーケットでの定着が進んできた日本では現在、メンズ向けが7割強を占めているが、レディスの扱い量も増えつつある。17年春夏物では、新たに著名ブランドとの協業商品が店頭に並ぶ。ほかにもフランス伝統の植物による染料「パステル」を使って、パステル職人による製品染めの提案も打ち出す。

ブランドの定番。横編みで、肩部分は二重に縫製されている


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