バロック、学生によるビジネスプレゼンを開催

2017/03/27 06:40 更新


 バロックジャパンリミテッド(東京)は23日、城西国際大学経営情報学部学生が考える「アズール・バイ・マウジー」ビジネスプレゼンテーションコンテストを本社で開催した。

 16年春に締結した産学連携に関する包括協定の一環で、学生によるビジネス提案は初。学生7人が3チームになり、マーケティング、ブランディング、海外販売のプレゼンテーションを行った。

 コンテストの目的は、学生が大学で得た知識で企業が直面している課題を探求し、施策を提案。ブランド運営者から質疑応答を受け、学修成果につなげてもらう試み。参加した学生は新3・4年生の有志で、内容の高いものが発表された。

 プレゼンの一つ目が「視覚マーケティング」。強いブランド力をつけるには「愛される」ことが重要とし、アズールのイメージカラーのブラック好きな人の思考である「慎重・固執」を理解した店舗スタッフの適切な接客を高めることが、顧客の信頼につながるとした。

 次の「ブランドイメージの分析と考察」では、学生と同世代からのアンケートを基にした。それによると、アズールのブランドテイストイメージは「カジュアル」「モード」とばらけているのに対し、店舗スタッフへのアンケートでは「カジュアル」で一致しており、乖離していると指摘した。今後はSNS(交流サイト)を活用して核となるファンや将来の買い物客にブランドイメージを正確に伝えることが大事とした。

 三つ目の「中国進出の提案」は、日・韓・中の大学生に洋服購買でアンケート調査し、中国人学生が他の2国より洋服に投資していることが判明。特に80~90年代生まれの3億7000万人をとらえていくことが重要とした。「マウジー」ではすでに中国で店舗展開しているが、キッズも展開するアズールの方がより中国を狙うべきとした。

 村井博之社長は「いずれもとても関心高い内容だった。アンケート調査では、我々が集めているデータと、消費者に取ったデータには誤差があり、この差を埋めることが重要と改めて気付かされた」と語った。審査の結果、最優秀賞に「中国進出」(飯塚裕樹さん、李桓率さん、土屋志織さん発表)が選ばれた。

学生のビジネスプレゼンテーション風景。消費者のリアルな声やマーケティング理論を持って、課題解決を提案した

最優秀賞を受賞した3学生と村井社長



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