バロックジャパンリミテッドが新ブランド「クリーコンフォルト」

2020/09/10 06:29 更新


 バロックジャパンリミテッドは9月10日から、30~40代向けレディス新ブランド「クリーコンフォルト」を販売する。ブランドコンセプトを「心地良い服」に置き、データに基づいた商品企画と着こなし提案、店舗設計の新手法に挑む。実店舗は今秋5店出す。万人に通用するブランドを目指し、4年後に売上高100億円を計画する。

【関連記事】コロナ後見据えるバロックジャパンリミテッド 今こそ未来の小売業の姿を 〝動画〟で世界と近づく

 新ブランドは、データを基点にして「大人女性が心地良くくつろげる服・店舗・接客が、常時備わったブランドショップ」を狙う。自社の店頭やECの売れ筋データと、サードパーティー(第三者)データで解析した最新トレンド傾向や、人気アイテム、年齢ごとの嗜好(しこう)データなどを基に、売るタイミングや最適な色・コーディネートを割り出し、商品ディテールやコーディネートに同社の強みの感性部分を盛り込む。

 この新MDは「アズール・バイ・マウジー」の派生ブランド「アスコップ」で試行していた。データを基に売れ筋を割り出して成果が出ていたが、色柄や独自性が足りず、差別化に欠けていた。修正して差し色・柄を加えた時には、コーディネートがブランドイメージや店舗表現と合わないことも課題として出た。そのため「すでにイメージが定着しているアズールでなく、新規ブランドでデータ重視MDを構築して、多くの商品がプロパーで売れるブランド確立」(松岡孝営業統括本部クリーコンフォルト事業責任者)を追求する。

 推すアイテムはワンピース。カジュアルからオン向けまで「1枚で心地良く、安心して着られるアイテム」として全体の2割にする。色合わせやスタイリングについては、同世代のスタイリストをブランドチームに採用し、感性で補完する。

 企画から生産までのリードタイムは3カ月。海外生産が軸だが、今後は国産も視野に、リードタイムを2カ月半に短縮する考え。シャツ・ニットトップが4000~7000円、ワンピース5000~9000円、コート1万~1万9000円。

 10日から自社EC「シェルター」で販売し、24日に東京のメルサ自由が丘、キラリナ京王吉祥寺、八重洲地下街、さっぽろ地下街のオーロラタウン、10月2日に東急プラザ蒲田に実店舗を出す。地元客の来店頻度が高い商業施設が中心で、店舗面積は都心部が66平方メートル、郊外は99平方メートル。店舗はぬくもりがあり、くつろげる空間にする。

自社ECで販売し、実店舗は今秋5店出す


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事