バッグ・財布の国内企業 個性の打ち出し明確に 販路の開拓・整備が課題

2022/11/30 06:28 更新会員限定


アジオカがOEMを行っていたことでライセンス事業が始まった「メゾンミハラヤスヒロ」

 レディスバッグ・財布の製造・卸企業は23年春夏に向け、自社ブランドの強化や販路の掘り起こしに力を入れる。外出の増加などで復調の兆しが出始めたが、生産コスト増をはじめ厳しい事業環境は変わらない。百貨店の売り場縮小や閉店を背景に、百貨店が主販路の卸企業はライセンスブランドを整理する。同時に、「『マーガレットハウエルアイデア』が特に伸びている。ブランド特性のはっきりしたものが好調」(ヤマニ)などの傾向があるため、個性の明確なライセンスブランドの打ち出しにかじを切る。

(武田学)

自社ブランド強化

 マルショウエンドウは、22年春夏で「シャルルジョルダン」を終了した。21年春から本格販売している「ランバンコレクション」でカバーして売り場を広げたほか、自社ブランド「ショゾン」を立ち上げ、百貨店のミセス需要をさらにつかむ考え。多様な販路に対応できる「マンハッタナーズ」や自社ブランド「ザ・キューブ・オブ・エフ」で専門店などの販路も開拓する。

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