アベイルは、オンラインで商品情報を提供するソリューション「Ioタグ」の導入企業が増えている。
Ioタグは、専用サイトに洗濯表示やコーディネート写真、動画などの情報を掲載し、ブランドが紙タグやラベルを削減しながら消費者へ提供する情報を充実できる。商品の下げ札やECサイトにQRコードを貼り付け、それを読み込むと閲覧できる。AI(人工知能)を利用した翻訳ソフト「スペックトランス」も搭載し、海外に向けた販促にも活用できる。
PLM(製品ライフサイクル管理)など外部システムとの連携が容易になるAPIの開発も終えた。今後、Ioタグで見られる工場動画も制作しており、ユーチューブチャンネル「えばれるTV」も開設済みだ。導入企業は大手アパレルなど30社に拡大しており、年内には累計50社を目標とする。クラウド型で月額制をとっており、契約1年目の価格を抑えて新規顧客の間口を広げている。
同社が提供する3D・CGソリューション「ブラウズウェア」を生産管理ソフトなどと連携させて生産の効率化につなげるパッケージ提案にもIoタグを組み込む。在庫を持たずに受注生産する仕組みをある企業に提案中だ。
ブラウズウェアは、同社の工場支援事業JFSPAで活用が進むが、さらに広くパターンの修正・確認にとどまらないビジネスモデル転換にもつながる活用方法を探っている。このため、同社の様々なソリューション資産と組み合わせた提案を強めていく。特徴を生かした使い分けも考慮し、他社3Dソフトウェアと比較した使用感やスペック、利点を分かりやすくまとめた資料も作成した。
Ioタグとブラウズウェアは、10月18~20日に開かれる第1回ファッションDXエキスポで展示する。同展では、「地球の未来のために」をコンセプトに、下げ札のデジタル化により省資源や省エネルギーをアピールする。また、生産管理システム「経営改革(KK)21プラス」とアパレル小売り向け統合システム「KK・APプラス」も紹介する。同社はほかに11月30日~12月3日開催のJIAM2022にも出展予定だ。