寺子屋のような空間に、ラグジュアリーブランドのスニーカー……。スニーカーセレクトショップを運営するフットロッカーアトモスジャパンが、3月30日に改装開業した「アトモス千駄ヶ谷店」は、全世界に約40あるアトモス業態の最上位に位置付ける店舗だ。高級ブランドとの協業を今後増やし、アトモス既存店の平均価格より高い、2万から3万円台のスニーカーを中心に揃えていくという。
江戸時代に普及した寺子屋をイメージさせる店舗で、日本特有の文化を世界に発信する拠点とする。プレミアムな空間とするため、以前に比べて陳列数は50ほど減らし、最大で112に絞った。
1階には縁側のような腰掛けを設置。壁面にはスニーカーのオブジェや90年代に発行されたファッション誌のアーカイブ、コミック、希少な玩具、「ナイキ」のバイヤー向けカタログなどを展示し、来店客がカフェコーナーで提供するコーヒーなどを飲みながら、腰掛けて、それら楽しめるようにした。2階は和室の円窓をモチーフとした内装を採用する。
小島奉文アトモスディレクターは「千駄ヶ谷店は新生アトモスを象徴する店舗。全世界に構えるアトモスのトップオブトップとなる。ここからアトモスのリブランドが始まる。日本発のスニーカー文化を世界に発信したい」と強調した。