フットロッカーによるアトモス買収 大手の組織力で可能性広げる

2021/08/12 06:29 更新有料会員限定


本明テクストトレーディングカンパニー社長

 米靴大手小売りのフットロッカーは、「アトモス」などを運営するテクストトレーディングカンパニーを、3億6000万ドル(約400億円)で買収すると発表、12月までに手続きを完了する。売上高200億円近くの企業を一代で築いた本明秀文社長に、売却の真意を聞いた。

(杉江潤平)

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従来の路線は守る

 ――なぜアトモスを売ろうと。

 ビジネスを継続させるには組織力が必要。アトモスの可能性をさらに広げるには、「フットロッカーと組んで、やってみるのもおもしろい」と思いました。

 僕たちは、どんなことをしたらお客が喜ぶか・熱狂するかが分かります。今の時代は情報が瞬時に広まるので、お客は他の人と同じものを求めません。例えば、「ニューバランス」で売れている「993」は、日本では扱うことはできませんが、フットロッカーを通じてなら取り扱えるかもしれない。ナイキの「ジョーダン」ブランドでも、日本では扱う種類が限られていますが、フットロッカーの力でより多く入れることができれば、もっとおもしろくなるんじゃないかと思うんです。

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