アズノゥアズ×雑誌、Lサイズ市場活性化へ

2016/11/10 07:03 更新


 レディスアパレルメーカーのアズノゥアズはLサイズブランド「アズノゥアズ・オオラカ」(オオラカ)で、ぶんか社のぽっちゃり女子向けファッション誌『ラ・ファーファ』と協業し、Lサイズ市場を盛り上げるための新プロジェクト「PJP」(ぽちゃティブ・ジャパン・プロジェクト)をスタートした。

  同ブランドの専属モデルをオーディション形式で発掘するほか、同誌の読者の声を反映したワンピースを企画・販売する。また、オオラカの主要出店先である百貨店やその他のLサイズブランドとも連動していく考えだ。

 オオラカは今年10周年を迎えた。三井啓市オオラカディビジョン長は、「オオラカやLサイズ市場の今後10年を見据え、新しい挑戦をしなければいけないと感じていた」と話す。

  オオラカは百貨店を中心に28店(10月末時点)を展開。20代後半~30代前半を主対象とするが顧客が高齢化、最近は売り上げが伸び悩んでいたという。この状況を打開するため9月にPJPをスタート。20代後半が中心読者層の同誌と組み、新規客獲得へアプローチする。

 PJPで現在決まっている主なイベントは二つ。一つはモデルオーディションで、10月末に応募者のエントリーを締め切り、今後は書類選考、一次オーディション、最終オーディションを経て、「PJPクイーン賞」と「オオラカクイーン賞」を選定する。PJPクイーン賞はラ・ファーファで、オオラカクイーン賞はアズノゥアズの公式ホームページやECサイトで、それぞれ約1年間の専属モデルとなる権利や景品を授与する。

 2月初旬予定の最終オーディションに合わせ、同誌の現役モデルなどを集めたパーティーを東京で開く。

 二つ目が同誌の読者、モデル、編集部、オオラカのスタッフで春物ワンピースを企画する座談会。読者が感じているLサイズのワンピースへの要望を反映して商品化、3月の発売を目指す。

 今後、「様々な業種、ブランドと手を取り合って一緒に盛り上げていきたい」とする。特にオオラカでは、「百貨店と若年層集客に向けた企画を考えていければ」という。

三井啓市さん(左)と今晴美『ラ・ファーファ』編集長(右)。着用するスウェットトップの黒、灰色は「オオラカ」と自社ECで販売中


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