アシックス、ロンドンに旗艦店 傘下4ブランド勢揃い

2017/08/04 04:27 更新


「アシックス」ブランドのメンズコーナー

 【ロンドン=若月美奈通信員】アシックスのロンドン旗艦店がオックスフォードサーカスに隣接したリージェントストリートに開店した。地上2階、地下1階、売り場面積625平方メートルと、グローバル旗艦店としては最大規模。傘下の4ブランド「アシックス」「アシックスタイガー」「オニツカタイガー」「ホグロフス」のすべてが揃う。

 1階左手と地下には、アシックスブランドのパフォーマンスウェアが並ぶ。テニスなどの商品もあるが、中心となるのはランニング。客がランニングマシンを走ることで、その人の走り方の特徴を測定し、それに適したシューズを提案する「モーション・アイディー」のコーナーも設けた。アリステア・キャメロンアシックスヨーロッパCEO(最高経営責任者)は「この店をロンドンのランニングウェアの中心地と位置付けたい」と語る。

 地下奥にはスウェーデン生まれのアウトドア「ホグロフス」のコーナーがある。英国内ではこれまで卸売りのみで、直営店での展開は初めて。

 アシックスヨーロッパの今上期(1~6月)の売上高は、既存店ベースで18%増、英国内は41%増と好調。その大半はパフォーマンスウェアだが、今後さらに可能性があると期待するのはライフスタイルウェアだ。

 1階右手には「オニツカタイガー」、その真上の中2階には「アシックスタイガー」の二つのライフスタイルブランドが並ぶ。ともに一部ウェアもあるが、中心となるのはシューズ。

 店舗の新しい試みの一つはロボットデリバリーシステムで、販売スタッフが客が選んだ商品をタッチ画面で入力すると、上階のストックルームから機械によって運ばれてくる。スタッフが客から離れることなく、販売できる。この店のオープンと同時に、アシックスは新ブランドメッセージ「I・MOVE・ME(ワタシを、動かせ。)」を発信。体を動かすことで、活力や幸福感を得て心の充実を感じて欲しいというもので、ロンドンでは「I・MOVE・LONDON」キャンペーンを実施し、各地で一般参加型のイベントを開いている。

アシックスブランドのメンズコーナー

上階のストックルームから商品を自動的に運ぶロボットデリバリーシステム



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