「アークテリクス」が原宿にタウンユース専門店 隣接既存店も一新

2022/09/16 06:26 更新


左が全面改装した原宿ブランドストア、右が新規開業したバードネスト店

 アメアスポーツジャパン(東京、ショーン・ヒリアー社長)は、輸入販売するカナダのアウトドアブランド「アークテリクス」の直営店出店を強化している。9月15日には、国内初の直営店として14年5月に明治通り沿いに開設した「アークテリクス原宿ブランドストア」(東京都渋谷区)の隣に、新規店舗を開業。10月7日には東京・丸の内に約330平方メートルの直営店を構える。今後、毎年3店ずつ出店する。

 9月15日にオープンしたのは、ブランドのアーバンラインを集積した新業態「アークテリクス原宿バードネスト」。1層100平方メートルの奥行きのある店内に、都市生活向けのライン「ヴェイランス」のメンズ・ウィメンズコレクションと、アークテリクスの機能を日常生活向けに落とし込んだ「シティ」コレクションを揃える。バードネストの開設で、アークテリクスの国内直営店舗数は13となる。

メタルを多用し、洗練したデザインを採用したバードネスト店。鳥の巣を意味するバードネストは本国では「本社」を指すという

 一方、原宿ブランドストアも、バードネストの開業に合わせて店舗デザインをリニューアル。外観はヨーロッパの山小屋をテーマにし、店内は白と明るい木目を基調とした各フロアに大テーブルを配置し、その上に製品を置きながら、ゆっくりと接客できるようにした。扱い商品は、パフォーマンス品に限定。1階にウィメンズとバッグ、2階にメンズとシューズを陳列している。

階段脇の壁面は、ブランドが誕生したカナダのコーストマウンテンの岩壁からインスピレーションを得たウォールに変えた

 これまで170平方メートルある原宿ブランドストアでアーバンラインを含めて扱っていたが、「商品が混在し、分かりづらくなっていた」という。そのため街向けとパフォーマンス品を分けて見せて、両店を行き来しながら選びやすくするよう隣接地に店舗を構えることにした。

 10月7日には、東京・丸の内に路面店を設ける。同店にはアジア初となるリペア&ケアの専用カウンター「リバード・サービスセンター」を導入。製品の長期使用などを促し、循環型経済への移行を目指す。

 アメアスポーツジャパンが同ブランドの国内事業を引き継いで以降、前年比2ケタ増を続けている。卸先はこだわりのあるアウトドア専門店とファッション感度の高い専門店に限定してきたほか、直営ストアではセールをせず、ブランドイメージを守ってきたことが奏功している。原宿ブランドストアも開業2年目以降、20年度を除き、前年実績を上回っているという。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事