【期待の戦力に聞く】AOKI土浦店 後藤凜祐さん 若手も挑戦できる社風を生かす

2026/10/09 05:30 更新


「多くの人と接する仕事がしたい」と今春入社した後藤さん

 企業の成長に人材は欠かせない。業界や企業を熟知したベテランも重要だが、環境や消費者ニーズが変化するなかで、新鮮な発想や発見も大切だ。これまでの経験や知見が通用しない場合もある。スキルを磨きながら、環境や客に寄り添った取り組みは大切だ。

社内ロープレ大会で特別賞

 今秋に開催された大手紳士服専門店「AOKI」の社内接客ロールプレイング大会「A-1グランプリ」に入社半年ほどで「ミライ期待枠」として決勝戦に選出され、特別賞に輝いたAOKI土浦店の後藤凜祐さん。販売現場で上司や先輩のもと学び、接客の経験を積み重ねながら成長を続ける。

ミライ期待枠に選出

 「当社は若手でもいろいろなことに挑戦させてもらえる環境が整っています」と後藤さん。自身もAOKIの全国約500店から社員の部・パートナー社員の部を合わせて約3000人のスタッフが参加したロープレ大会で、決勝戦という大舞台に立たせてもらえるチャンスを得た。それが、準決勝でファイナリストにはなれなかったが優秀だったと評価された。入社2年目以内の地域代表者を対象とした販売員から選ばれるミライ期待枠(今年から新設)だった。予選への準備は7月から開始した。

 決勝戦には社員の部の予選を勝ち抜いたファイナリスト11人が参加。過去のグランプリ受賞者をはじめ、上位入賞経験者や決勝戦常連組など優秀な販売員と接客技術を競い合うことになった。後藤さんは「出番前まで、ものすごく緊張したが、自分の力は出し切ることができました。大会に参加することで、他の人たちから学ぶことも多く、自分の接客を見直す機会にもなり、成長するきっかけにもなりました」と振り返る。

信頼される販売員へ

 後藤さんは「多くの人と接する仕事がしたい」と思い、AOKIへ今春に入社した。昨年春以降は、ファッション分野を含め小売業など接客業を中心に就職活動した。学生時代まではAOKIで買い物をした経験はなかったが、就活でAOKIという企業を知っていく中で、「単に洋服を販売するだけでなく、お客の人生の節目など大切な場面に寄り添うことができる仕事」だと理解が深まり、入社を希望したという。就活中に店舗を見学する機会があり、スタッフ同士の仲が良く働きやすい職場だと実感。「採用担当から人事担当の方々はもちろん、入社後の研修、配属された店舗でも多くの方々にサポートしてもらい、温かい会社だ」と改めて思ったという。

 4月に地元の茨城県土浦市の同店に販売員として配属された。店内ではメンズのジャケット・スラックス、ドレスシャツ売り場をメインで担当する。日常的には、分かりやすく買いやすい売り場環境の整備やお客のニーズに合わせた商品提案に努めている。「オンラインで何でも買える時代に来店していただいたお客に少しでも良い買い物体験を提供したい」と考えている後藤さん。店頭で直接お客から「ありがとう」など感謝の言葉をかけられることが一番のやりがいだという。

土浦店のジャケット・スラックス売り場

 今の課題は幅広い商品知識を身に付けること。「特に夏の接触冷感や冬の静電気防止など様々な機能性の高い商品をお客様の生活シーンの中に落とし込んでしっかり伝えられるよう努力中」だという。商品知識に限らず、接客・販売ノウハウなども、社内で共有する動画を活用したり上司に教えてもらうなど学ぶ環境は整っている。さらに店舗に新商品が入荷するたびに素材感やシルエット、動きやすさなどを自分で着用して説得力を持って伝えられるようにしている。

 当面の目標は、客から「任せて良かった」と言ってもらえるような信頼される販売員になること。そのため、日々の接客でお客と会話を重ね、要望に合った提案ができるよう心掛けている。土浦店は5人と少人数な分、一人ひとりの役割も大きく、いろいろな経験ができる。コミュニケーションも密でチームワークも良い、働きやすい職場だという。今後は、「シルバースタイリスト」「ストアサブマネジャーライセンス」取得を目指すなど「好きな接客の仕事が続けられるよう、一歩一歩成長したい」と前向きだ。

(繊研新聞本紙26年10月9日付)

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