婦人服のOEM(相手先ブランドによる生産)や卸を手掛けるアンティシュ(東京、木村孝代表)は、レディス「アーモンドオイル」で上質な物作りとサステイナブルな供給・販売体制を実現している。23年に同ブランドをリブランディング。「ハイ・クオリティ・メイクス・ユー」(高品質は自分を創る)を掲げ、その提案を強めている。
創業39年の同社は、以前手掛けていた四つの自社ブランドを整理すると同時にアーモンドオイルをリブランディングした。ハイ・クオリティ・メイクス・ユーの頭文字HQMYをロゴ風にし、ショップカードやショッピングバッグなどに施してアピールもしている。
国内工場中心に生産
服作りは長年の蓄積を生かしながら生地選定、パターン、着心地、シルエット、ディテールまで一点ずつこだわっている。縫製は国内の協力工場が90%、海外が10%。
デザイナー1人、パタンナー3人によるチーム体制を整え、企画からトワル作成、サンプルチェック、工場選定、仕上げ、PRまでを手掛けている。これによりトレーサビリティー(履歴管理)を確保している。

予約制で廃棄減らす
卸では余剰在庫を防ぐために生産を最短1カ月から2カ月半先までとしている。販売についても、自社サイトで予約制を採用し、廃棄を減らすように努めている。無駄を省き、コストを抑えた商品の価格帯は8000~3万5000円。日本製コートで5万円となっている。
ブランドイメージの発信については、継続性、一貫性を重視。同じモデルを起用し続けることで、ディテールテーマに掲げるハンサム・エレガンスの浸透に取り組んでいる。
