アパレルECのアンティカ 大阪・岸和田に複合施設を開業

2022/08/23 06:25 更新


キャンプやサウナ、音楽などが楽しめる複合施設とする(イメージ)

 アパレルECのアンティカ(大阪府和泉市、原京子社長)の関連会社エクリュは、23年秋から24年春をめどに、大阪府岸和田市内に大型複合施設「ワタワン」を開業する。ファッション、グルメ、キャンプ、サウナなどで構成し、「等身大の非日常が丸一日体験できる施設」(原俊之代表取締役)とする。

 敷地面積は約2万9000平方メートルで、建物面積は約6000平方メートル。岸和田の丘陵地帯にあり、年間約95万人が来園する蜻蛉(とんぼ)池公園の真向かいに位置する。高速道のインターチェンジに近く、近隣にららぽーと和泉があり、「ゆめみヶ丘」として開発が進むエリアとなる。

 一般事業者によるトレーラーハウスの店舗と、同社が人気ネットショップの商品を委託販売する物販ゾーン、無添加商品や冷凍食品などが買えるマルシェゾーン、ライブを聞きながら多国籍な食が楽しめるフードホール、キャンプゾーン、酵素浴とサウナがメインの温浴施設、美容針やヨガが体験できる癒やしゾーンで構成する。店舗は約60の予定。年間売り上げ63億5000万円、来客数154万人、客単価4120円を見込む。

 アンティカは08年にスタートし、年商60億円規模に成長している。シンプルながらひねりのあるオリジナルのレディスとメンズ、キッズ、服飾雑貨などを販売し、レディスの売り上げは8割を占める。中心客層は30代後半から50代半ばの女性。毎日5~15点の新作を販売し、リピーター比率は7割を占める。客単価は6700円。楽天市場、ゾゾタウンの売り上げがそれぞれ3割強を占める。ミュージシャンやアーティストなどとの商品開発にも積極的で、ブランディングとしてカルチャー発信にも力を入れているのが特徴だ。

 次の成長に向けて実店舗の出店を視野に入れるなか、「単独で出店するよりも、カフェやサウナなどを組み合わせ、大手SCには出来ないおしゃれな場所を地方に作りたい」と考え、ワタワンの開発に至った。

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