韓国アンダール24年第2四半期 売上高、営業利益とも過去最高

2024/08/21 17:30 更新


日常の中で運動する文化の浸透を目指す

 アスレジャー用ウェアを手掛ける韓国のアンダール(キム・チョルン代表)は24年第2四半期の売上高が前年同期比9%増の671億ウォン(約73億8100万円)となり、過去最高を更新した。営業利益は50%増の105億ウォン(約11億5500万円)で営業利益率は16%となり、グローバル市場での競争力を示した。

 韓国ファッション業界の企業の営業利益率は平均で10%前後だが、アンダールは16%と抜きん出た。先端技術を使った生地や機能的で洗練されたデザインで、顧客とのコミュニケーションを強化した戦略が当たったと見られる。5月に俳優のチョン・ジヒョン氏をモデルに起用し、「日常の中で運動する文化を浸透させる」というブランドビジョンをテレビCMなどで伝えたことで、好感度がさらに上がったという。

 夏の需要を狙ったカテゴリー戦略も順調だ。第1四半期に発売したアンダーウェアがすぐに品切れになったほか、夏休みの旅行用の水着もレディス、メンズともに売れた。男性のニーズを積極的に反映して強化したテニスウェアも、接触冷感機能を加えた自社開発の生地とデザイン性などで、売り上げをけん引したという。

 日本、シンガポールを拠点として国外市場での競争力向上に注力し、Kアスレジャーの地位を高めたことも大きい。実際、アンダールは昨年1月にオンラインを通じて日本に本格的に進出し、1年半の累計売上高は120億ウォン(約13億2000万円)超と好調。グローバル1号店のあるシンガポールでも進出1年でアンダールをはじめとしたエコマーケティング傘下ブランド累計売上高が100億ウォン(約11億円)に達した。

 この流れを継続するためにシンガポール高島屋に単独2号店を10月にオープンする計画だ。西欧進出のための準備も進めている。

日本やシンガポールでの販売も好調

 キム・チュルン代表は「今後もKアスレジャーの代表走者として、顧客満足を最優先にした品質の向上とグローバルトレンドにふさわしい商品に力を注ぎ、国外進出に総力を傾ける」と話した。

(韓国・TENANT NEWS)

■TENANT NEWS

 韓国のファッションメディア。毎日オンラインで約20本の記事を配信するほか、月に1回タブロイド紙(1万2000部)を発行している。

関連キーワード韓国・TENANT NEWS



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事