AMS、ソニー「イスカ」採用し低費用動画制作サービス

2018/01/16 15:45 更新


AMS本社内撮影スタジオで採用したソニーの「イスカ」。静止画と同じ工程で動画撮影が可能になる

 EC支援のAMS(東京、村井眞一社長)は2月から、ソニーが開発した自動動画制作システム「イスカ」を採用し、ファッションEC向け低コスト動画制作サービスを開始する。動画制作のスピード化、低経費を実現。費用は撮影・採寸・原稿作成の”ささげ”費用と同等に設定する。

 イスカはソニーが持つディープラーニング(深層学習)技術を活用し、撮影・編集・納品まで自動化・作業工程効率化・フォーカスや構図の最適化を実現した。

 作れる動画は、商品詳細を伝えるスタイリング画像がメイン。撮影はスチール撮影と並行し、スチールカメラマンが管理画面ボタンを押せば撮影が開始される。フォーカスしたいアイテムを選ぶことで、フォーカスするアイテムやディテール表現まで機械が自動で編集する。

 約1分の撮影動画は約30秒で編集され、カメラマンはスチール画像確認後に管理画面で最適な動画を選んで納品が可能。小売店やブランド側は当日すぐにECサイトに動画を上げることができる。従来の動画撮影でかかるコストの5分の1~10分の1になると見込む。

 AMSはサービス名を「PRAMSモーション」として展開する。同社撮影スタジオに導入、これまでの年間100万枚超の静止画像と同じように、動画をECシステムと連動させる。また、動画撮影をスピード化し、商品ディテールの分かりやすさ、色味、アイテムの組み合わせなどを分かりやすく伝えるツールとして重視。販売リードタイムの短縮化も狙う。

 ここにきて購買率の向上、ブランドファン化、購買動機作りで、動画への期待が高まっている。同システムの活用で、動画コンテンツ作りが静止画像撮影同様の費用対効果になるとする。



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