ストライプインターナショナルのレディスSPA(製造小売業)業態「アメリカンホリック」が、今秋冬も好調だ。商品のコストパフォーマンスをより高めて、既存店売り上げは2ケタ伸長した。来期(19年1月期)は店舗数100を超えるため、発注数量メリットをより活用し、価格と質の両立に磨きをかけ、30~50代女性のデイリーブランドの立ち位置を構築する。
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同業態は15年11月に立ち上がり、この2年間順調に売り上げを伸ばしてきた。スタートから素材をリスクを持って発注し、ミセス層がおしゃれに望む色・柄・デザインのこなしを考え、買いやすい価格での販売を徹底してきたことが、支持されている要因。特に戦略商品は4~6カ月以上前から計画生産を行い、質と価格の両面で競争力を高めている。
今期は34店増えて72店。新店の分が上乗せされるため全体売り上げは前期比約2倍で、既存店では約20%増びた。秋冬販売では10月の既存店は客数・客単価とも上昇、11月は感謝祭を行って38%増と、セールでの集客も高まっている。
3年目となる18年は、より価格と質の両立を追求する。特に中心価格である1990円を、春夏から構成比2割から5割へと高める。「4000円でトータルコーディネートできることを使命とし、その出費で全身おしゃれできることをブランド価値にしたい」と浅見幸宏アメリカンホリック事業部ブランドマネージャー。素材の質・機能を備えた超長綿Tシャツは1290円、ウォッシャブルニットトップは1990円で販売する。
来期の出店は40~50店を計画し、春はすでに24出店が決まっている。立地は広域型SCが中心としているが、都市の私鉄沿線駅ビルに出店して売り上げがいいため、駅ビルや主要都市の地下街などへも広げていく。