テキスタイルメーカーのエイガールズはインナーウェアが中心の製品ブランド「MALU」(マル)の26~27年秋冬向けで、初めてウール100%のシリーズを打ち出す。ブランドはレディス向けだが、メンズの要望が以前から多く、ジェンダーレスで提案できる商品も揃えた。
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昨秋リブランディングし、秋冬シーズンは今回が初。ウールのシリーズは13.5ミクロンの糸を使い、光沢とドレープで洗練された印象のトップやボトムを作った。生地はゆるく編み、肌当たりを良くした。
継続するコットンのウェアは、シャリ感を特徴にした今春夏物とは風合いに変化を付け、柔らかくした。同社独自のスビン綿糸「ロータス」で編む。綿100%の長袖Tシャツは男性も着られるサイズを今春夏物で出したところ人気で、来秋冬向けでも用意した。
同社の本社がある和歌山市・紀三井寺近辺の地域は繊維産地で、肌着に端を発して丸編みの生産で発展した。マルは5年ほど前、地場のニッターと協力して丸胴編みで仕立てたシルクとカシミヤのレディスインナーからスタート。上質な天然繊維の滑らかな質感でファンを獲得してきた。
「体を優しく包み込むような心地良さが好評で、口コミで認知が広がっている」と副社長でマルファブリックディレクターの山下装子さん。リブランディングを機に卸販売を始め、海外販売を強化。現在、国内は約30店、海外は今春夏から韓国、台湾、ニューヨーク、ロンドンの4カ国・地域、5店で販売し、欧州を中心に国内外の引き合いが増えているという。
4月29日~5月13日、エストネーション六本木ヒルズ店で期間限定店を開催した。海島綿やスビン綿といった6種類の素材を使った今春夏物を並べ、什器などにも配慮した。これまでも一部の商品を期間限定で販売することがあったが、空間を作り込んだ期間限定店は初めてだ。
