イオンモール開業の上尾駅周辺 豊かな足元商圏ですみ分け

2020/12/21 06:27 更新会員限定


 埼玉・上尾駅(上尾市)周辺が変化している。12月4日にイオンモール上尾がオープンし、既存の他の商業施設は、すみ分けに向け、それぞれ強みを生かした運営がこれまで以上に求められている。

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狭商圏型のイオンモール

 上尾駅周辺には、東口に丸広百貨店上尾店、西口には昭産開発が運営する上尾ショーサンプラザ、駅から西へ3キロほどにはセブン&アイグループのアリオ上尾がある。駅の1日の利用者数は4万2000人で、JR高崎線で大宮駅に次いで2位の利用者数を誇る。

 そこにオープンしたイオンモール上尾は総賃貸面積3万4000平方メートルに120店を揃える。年間の集客目標は700万人だが、基本商圏は半径3キロとイオンモールとしては狭商圏タイプだ。ユニクロや無印良品など大型テナントを移転含め集め、「何度も足を運びたくなるような施設にしたい」とする。まずは足元商圏のファミリー層に重点を置いて集客する。立ち上がりは「想定を若干上回るペース」で「飲食店や1階の大型テナントが周辺のファミリー層でにぎわっている」。

ショーサンプラザは吹き抜け空間を利用したイベントを積極的に実施している

地域連携で集客維持

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