埼玉・上尾駅(上尾市)周辺が変化している。12月4日にイオンモール上尾がオープンし、既存の他の商業施設は、すみ分けに向け、それぞれ強みを生かした運営がこれまで以上に求められている。
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狭商圏型のイオンモール
上尾駅周辺には、東口に丸広百貨店上尾店、西口には昭産開発が運営する上尾ショーサンプラザ、駅から西へ3キロほどにはセブン&アイグループのアリオ上尾がある。駅の1日の利用者数は4万2000人で、JR高崎線で大宮駅に次いで2位の利用者数を誇る。
そこにオープンしたイオンモール上尾は総賃貸面積3万4000平方メートルに120店を揃える。年間の集客目標は700万人だが、基本商圏は半径3キロとイオンモールとしては狭商圏タイプだ。ユニクロや無印良品など大型テナントを移転含め集め、「何度も足を運びたくなるような施設にしたい」とする。まずは足元商圏のファミリー層に重点を置いて集客する。立ち上がりは「想定を若干上回るペース」で「飲食店や1階の大型テナントが周辺のファミリー層でにぎわっている」。